2011年 02月 20日
赤ちゃん絵本について
「こどものとも0.1.2」や「こどものとも年少版」の編集にまつわるエピソードや,0~3歳あるいは6歳くらいまでに大切なことについて,とてもわかりやすく丁寧にお話して下さいました。
“こどものまなざしと体温を感じないとこどもの本は作れない”と,保育現場で保父さんとして働いたという話や
『こどものとも0.1.2』創刊前には,保育現場に入ってこどもたちと接した他,保育園の先生方と2年間も毎月勉強会を開催してきたという話などには感動!
1つのシリーズものが創刊されまでにかなりの尽力されているんだなあ。
真摯にこどもたちと向き合って,真にこどもたちの求めているもの,その時期のこどもたちの発達に沿うものを創り出そうという姿勢には感服。
作家さんたちの「こどもだからこそ本物を」という思いに基づいた本づくりの姿勢にも感動!!
「こどものとも0.1.2」では,全体のページのつながりだけでなく,2ページごと(4ページごと)のつながりを大事にしているという話があったのだけど,家に帰りあらためて,「こどものとも0.1.2」を読んで,どれも本当にそうなっていることに感動!
”いないいない”“ばあ”の形式になっているんだよね。
ページをめくるという絵本ならではの楽しみがしっかりとおさえられているんだなあ。
それから,こどもがなめてもいい紙やインクを使用しているということ。
角を丸くして指を切ったりしないようにしていること。
こういうこともやっぱりこどもと共に過ごすことでわかることなんだろうな。
その他,印象に残った話などをメモしておくと・・・
・読み聞かせの意味
親が子どもに愛情を伝える。
スキンシップなどは動物にもできる方法だけど,ことばを通して愛情を注ぐことが
できるのは人間だけ。
言葉やものを見る目を育てる。
感性のもとをつくるのが物語の世界。
考える力のもとをつくるのが物語の世界。
こうしたものが,楽しみながら知らないうちに育っていく。
(決していわゆる早期教育ではない!)
・ことばを大事にして欲しい。ことばがなかったら生きていけない。
何かを伝えるにも,考えたり想像したりするにもことばが必要。
・ブックファーストなどもあって,赤ちゃんの頃の読み聞かせは広まっているけれど,
3歳くらいになるとやめてしまう人が多い。小学校入学までは是非継続して欲しい。
・こどもに読んであげられるのはせいぜい10年。その時間を大事に楽しんで。
・いい絵本,本当の絵本を是非伝えて欲しい。
内面を育てるものもきちんと意識して選ぶことが大事。(食べものだけでなく。)
・こどもの相手をする時間,こどもに語りかける時間が減っている。
TVは一方通行のことば。ことばを獲得していく上で大切なのは,ことばのキャッチボール。
TVばかりでは,ことばの世界が痩せてしまう。
心のこもったことばをたくさん語りかけることで,ことばの世界が豊かになる。
・擬音語,擬態語,擬声語をたっぷり聞かせてあげて。
・こどもが基本的信頼感を身につけていくのに大切なのは,
“自分は愛されている”“人は信じられる”“世の中は平和である”と思えること。
こどもに本を読んであげることは,これらを育むことができること!
よく言われていることが多いけど,経験にもとづいた話には説得力があったし,作り手の思いを知ることができて,とっても良かった!
こどもたちとの絵本の時間や会話をますます大事にいっぱい楽しんでいこうっと!
おはなし会も頑張っていこうっと!
by yukkororo
| 2011-02-20 23:32
| 絵本・おはなしなど